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2019/10/07

2019年10月5-6日 摺古木山安平路山

 アプローチは悪路の林道が長いという安平路山に、自転車を利用して行ってきました。登山口である大平集落は、サイクリストに人気がある大平街道の中継点です。しかし今回は舗装路は走らず、大平集落までクルマで行きました。廃村ではありますが、鈴鹿山脈の廃村よりもずっと明るいです。人の手はかなり頻繁に入っているようですし、電気が来ていて、お休みどころもあって飲食や風呂にもはいれるようでした。

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一日目
 東沢林道の最初は舗装です。快適に杉林の中を登っていくと、飯田市の飲料水を採取するという施設に到着しました。舗装はここまで。

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 取水施設を過ぎるとダートになります。やがてゲートが現れました。しかし施錠はされておらず、林道の終点の摺古木自然休憩舎までクルマで行くかどうかという判断は個人に任されているようでした。看板には「自然保護のため一般車の乗り入れはご遠慮ください」とありますが、排気ガスで環境を悪化させるほどの数のクルマが来る心配はなさそうです。

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 林道の途中から山が見えます。少し植生が高山っぽいけれど樹林におおわれています。この中央アルプスの南部は山深いけれど標高は低く、越百山から南には2500mに達する山はおろか、2300m台の山があるのみです。

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 背の荷物が重くてだいぶ押しが入ってしまいましたが、なんとか摺古木自然休憩舎に到着しました。ここに自転車はデポしました。ゲートを通過して、大きいワゴン車が4台も停まっていました。路面状況に寄るでしょうが、現在の路面状態であれば乗用車でも慎重に運転すれば入ってこれそうです。

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 自転車が無くなって身軽となり、ネット情報通りの笹がかぶさる道を歩いていくと、少しだけ紅葉が鑑賞できました。急な登りはほとんどなく、トラバース気味に登っていきます。やがて、周遊コースと直登コースの分岐に着きました。行きは天気が良いので、摺古木展望台を経由する周遊コースを選択しました。

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 周遊コースはさらにトラバースしながら沢をたくさん横切っていきます。そのため、水が豊富です。やがて緩やかに登っていくと、突然という感じで摺古木展望台に到着しました。

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 突然に景色が広がったのでびっくり。中央アルプスの展望が素晴らしい。右から南駒、ちょっと控えめに空木、そして宝剣から木曽駒の山並みが見えました。
 アルプスの南端という意味では、この夏に行った光岳から南アルプス南部の展望と似ています。光岳の山頂からは展望が得られない(摺古木山頂も安平路山頂もどちらも展望はない)というところも似ています(光岳の記録はここ)  。

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 展望台から何も考えずに歩いていったら摺古木山避難小屋に遭遇しました。完全に逆の方角に歩いていました。この避難小屋については事前の情報はまったくありませんでした。扉は無くなっていましたが、なんとか雨風を避けて泊まれそうです。ちゃんと国有林を貸してあげているという標識もありました。昭和58年に貸付されたようです。36年前ですが、その割に小屋はくたびれているように見えました。

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 地図とコンパスを出して正しい方向を確認して、正規コースに戻りました。摺古木山から安平路避難小屋まで道はアップダウンは少ないですが長い。ポクポクと歩く道でした。温暖化のせいか10月になっても下界では暑い日が多いですが、山では秋はしっかりと訪れているようでした。ナナカマドの実が真っ赤になっていました。

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 白ビソ山から緩やかに下って行くと、ネットに多く掲載されている安平路避難小屋の写真の場所に出ました、やはり思わずわたしも撮らずにはいられませんでした。安平路山からの展望がないだけに、その山の懐にある山小屋という雰囲気が写真的には貴重です。

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 ちょっと懸念していた泡系飲み物を冷やす水場は避難小屋から5分弱のところにあります。完ぺき!

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 避難小屋は4名パーティーと同居です。百名山はおろか二百名山もハントしているとのことで、日本全国を股にかけて活躍している方々でした。安平路山は二百名山なのです。避難小屋は立派で土間もあります。居間とは別に自炊する場所もあるということです。しかもこの土間にはヒカリゴケが自生しているとのこと。写真を見ると、確かにフラッシュの光に蛍光しているように見えます。

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二日目
 夜明けとともに出発です。笹は朝露に濡れていて雨具のズボンを着て歩きだしました。新品のFT社製の雨具で、購入する際に店員さんから「雨の日が楽しくなりますよ」と言われたので、どのぐらい性能が良いのか楽しみにしていました。避難小屋から淡々と登っていくと安平路山に到着しました。情報通り展望はまったくありませんが、ここまでの登りは笹深いところだけでなく亜高山の雰囲気があってなかなかよかったです。

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 来た道を戻ります。笹深い道をたどりますが、その向こうに摺古木山が見えました。
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 避難小屋に戻ると晴天の日がまぶしくなっていました。笹の朝露は陽があたっているところは消えかけていましたが、まだ雨具は脱げません。期待通りの性能のようで、全く水がしみてくることはありませんでした。次は上着の性能の確認したくなりました。

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 来た道を歩いて摺古木自然休憩舎に戻ってきました。自転車はちゃんと待っていてくれました。

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 東沢林道のダートはなかなか下りごたえがありましたが、登りで2時間かかったところを30分ほどで下ってきてしまいました。

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 大平集落に到着して、ちょっと散策をしました。廃村とはいいながら人の手が入っていて、水が流れ、古い家屋が保存されていました。

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 山登りとしてはそれほど急な登りはないものの、笹の深さはすごいです。しかし、笹が深いところは自転車によい(モッコ平とか)という原理はここにも適用できそうでした。道にかぶさってくる笹を借り払ったらいい道になりそうですが、相当の労力が必要と思われます。
 摺古木山や安平路山周辺は意外に水が豊富でした。穏やかな山稜にある沢の一つ一つにしっかり水が流れているのです。笹は保水性がいいのでしょうか。しかし、登山道がしっかりしているところ以外に足を踏み入れるのは勇気が必要です。なにしろ笹が深い。奥念丈岳への縦走は難易度が高そうでした。

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