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2018/11/26

2018年11月23-24日大台林道から大杉谷

 太平洋側は好天の予報が出ていた三連休の前半二日を使って、大台林道から大杉谷に行ってきました。昨年には自転車で大台林道を登り、粟谷小屋で一泊してから大台ヶ原の日出ヶ岳を往復してきましたが、有名な大杉谷には入っていませんでした(昨年6月の記録はここ)
  今回も自転車利用ということで大台林道を登りますが、林道の途中から大杉谷の中にある山小屋の桃ノ木山の家に下る登山道を利用して大杉谷を歩いてみようという計画です。自転車は山小屋への降り口の林道にデポしておきます。

1日目
 昨年と同じく紀北町海山区の往古川沿いの林道入口にクルマをデポして、ダート林道を登っていきます。
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 大台林道は千尋トンネルから先はゲートで閉鎖されていますが、利用頻度は高いようです。伐採した材木を積んだトラックが下ってきました。
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 紀北町側の大台林道はところどころ舗装されています。標高が上がってきて紅葉が盛りになっています。標高は600mぐらいです。なにしろ海のそばからスタートなので、標高差でも580mぐらいは登ってきています。
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 スタートから2時間弱で峠の千尋トンネルに到着です。昨年に来た時はゲートはトンネル出口にあったのですが、今は入り口側にゲートが新設されていました。快晴ですが冬型になっていて北風がトンネル内を吹き抜けてきます。日陰では寒い。
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 ゲートを越えて大杉谷側に入りました。大きな音を立てて大きいユンボがやってきました。仕事を終えて帰るようです。
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 千尋谷に下って行く林道を分けると再び登りになり、標高を上げていきます。すっかり落葉して冬の様相です。
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 標高960m付近にある小さなトンネルです。これを抜けると林道は断崖絶壁をトラバースして行き、尾根を越えると桃ノ木山の家へ下る山道が分岐します。
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 千尋トンネルから1時間ちょっとで下り口に到着しました。桃ノ木山の家に物資を運ぶロープウェーが設置されていて、ここが山頂駅になっています。自転車は林道そばの立ち木に括り付けてデポしておきます。
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 大杉谷の谷底に急降下していく道は、小屋の人が使っているとのことで、しっかりと整備されています。迷う心配はありませんでした。以前に大杉谷の光滝付近の大崩落で大杉谷歩道が不通となっていたときは、このルートがう回路になっていたそうです。
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 下って行く途中に荷揚げ(荷下ろし?)ケーブルの支柱がありました。かなり年季が入っています。こんな山奥によくもこんなロープウェーを設置したものです。その技術と根性に驚きます。
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 林道から1時間ほどの下りで桃ノ木山の家に到着しました。巨大な岩が累積している谷に立派な吊り橋がかかっていて、その対岸にこれまた立派な小屋がありました。こんな山奥によくもこんな吊り橋や小屋を作ったものだ、と改めて感心しました。
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 小屋にチェックインして、担ぎあげ担ぎ下した泡系飲み物を流水で冷やします。まだお昼過ぎなので、大杉谷沿いに少し下ってみることにします。
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 大杉谷沿いの道は、観光遊歩道のように思われがちですが、実は、超悪相の渓谷を高巻いていく厳しい道なのです。そのため、不用意に入山した人の転落事故が多く、あちこちにこのような警告があります。これは翌日に見た七ツ釜滝付近にあった警告の看板です。
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 桃ノ木山の家から下って行くと、ニコニコ滝から猪ヶ淵付近も転落事故が多いところらしく、岸壁のトラバース道には頑丈な鎖が取り付けられています。足元はしっかりしているので、気を付けて歩けば危険はないのですが、うっかり足を滑らせたら大杉谷の深いゴルジュに飲み込まれてしまいます。
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 猪ヶ淵付近にあった木戸です。荒天の時はこの木戸をしめて閉鎖していたようですが、今は使われていないようです。ここで小屋に戻ることにしました。
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 夕暮れが迫ってきた山小屋です。少しずつお客さんが入ってきています。今晩は50名ほど泊まるそうで、自炊の方も数名いるとのことです。
 泡系飲み物はストーブがついている食堂でいただき、ほぼ飲み終わったところで外のベンチに移動して晩御飯の炊事に取り掛かりました。ここは火器は屋外で使ってくださいということになっています。ベンチで食事をしていると、他の自炊の方と一緒になり、会話が盛り上がりました。山小屋の良いところです。
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2日目
 翌日も快晴です。冬型が弱まり風もなくなりました。夜明けとともに午前6時半に小屋を出発して大杉谷を登っていきます。最初の名所である七ツ釜滝。写真では迫力を伝えにくいですが、沢登りをしていてこんな滝に出くわしたら、決死の大高巻きを強いられます。
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 七ツ釜滝を実際に大高巻きで越えてしばらく行くと光滝手前の大崩落地点に到着しました。右岸からでっかい岩がたくさん崩れ落ちていて沢を埋めています。この崩壊地は砂礫をせき止めるダムになっていて、この上流は砂礫がたまって平地になっていました。水はせき止められていないようで、伏流になって流れ落ちているようでした。
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 光滝や与八郎滝など滝もありますが、深いゴルジュがすごい。それを簡単に吊り橋で渡ってしまうのもすごい。なかなか写真では伝えられないすごさです。驚きながら歩いていくと堂倉滝に到着しました。ここで、沢沿いの偉大な大高巻き道は終了です。午前8時過ぎなので、下ってくる人たちと会うようになりました。大台ヶ原をスタートにして大杉谷を下ろうという人たちです。
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 尾根道を1時間ほど登ると大台林道に到着しました。昨年にお世話になった粟谷小屋に行ってみます。
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 朝日を浴びて粟谷小屋が輝いています。今シーズンはこの週末で店じまいということですが、ご主人の体調が悪いということで来シーズンの営業が絶望的になっているとのこと。山奥にありながら林道を使って来られるし、お風呂もある立派な小屋なので残念です。何とか営業を継いでくれる人は現れないでしょうか。
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 小屋の前の水場のそばにあるベンチで大休憩。お湯を沸かしてお茶を飲みました。この水場も毎シーズン初めに整備しているとのことで、来年からはこの水場もなくなってしまうかもしれません。
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 自転車をデポした桃ノ木山の家への下山口までは、林道を歩いていきます。途中で林道の整備をしているところに出会いました。やはり、この林道はよく使われているようで整備もしっかり行われているようです。
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 快晴です。林道から大台ヶ原方面を望みます。日出ヶ岳までは見えないのでしょうが、穏やかな山脈です。あんなに深くて険悪な沢をたくさん抱えている山とは思えません。
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 粟谷小屋から1時間半ほど歩いてデポしてある自転車に到着しました。ここからは登り返しが一か所ありますが、ほとんどがダートの下りです。
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 短いトンネル手前の絶壁をトラバースして抜けていく林道です。高度感満点の箇所です。
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 山脈のすぐ向こうに熊野灘が広がっています。平地がほとんどなく、海からいきなり山になっていることが良く分かります。
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 再び千尋トンネルに到着しました。今日は北風がトンネルを吹き抜けることはなく、穏やかな日和になっています。
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 トンネルを抜ければ陽の光を浴びながらダートを下って行くだけです。標高600m付近は紅葉が盛りでした。
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 海から8km程度しか離れていないのですが、景色は完全に山の中です。厳しい様相の山並みが続いています。これが紀伊半島のリアス式海岸を作っているのだと思うと、熊野古道の伊勢道がアップダウンの連続だということもうなずけます。
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 無風快晴の中でダート林道をかけくだりました。千尋トンネルからは40分、桃ノ木山の家への下降点から1時間半で下ってきました。やっぱりダートの下りは楽しい。
 紀伊長島の道の駅でフレッシュな刺身がのった海鮮丼を味わってから帰路につきました。

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