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2018/08/07

2018年8月4-5日西駒山荘と権兵衛峠越え

 中央アルプスの越百山と南駒に一泊二日で行こうかと思っていたのですが、宿泊しようとした越百小屋に前日に電話したら満員と断られてしまいました。山小屋に宿泊を断られたのは初めてです。山での緊急事態には対応してもらえるでしょうが、通常の営業で適正宿泊人数を確保するという観点では納得です。でも、わたし自身の問題は、この週末をどうするかです。検討した結果、西駒山荘に決めました。電話をしたら大丈夫とのこと。2600mの高所の尾根にありながら水が豊富な最高の泊まり場である西駒山荘には何度も行っています。今回のバリエーションは権兵衛峠越えです。昨秋は馬返しから尾根通しに権兵衛峠に行こうと考えましたがヤブで敗退しました(ヤブの濃さはここをご覧ください)

一日目
 出発は昨年と同じく権兵衛トンネルの木曽側です。木曽側に広大な駐車場があります。木曽への入口です。
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 標高は高いのに暑い。湿気にけむっていて景色がすっきりとしない蒸し暑い夏の景色の中を登っていきます。
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 昨年も行われていましたが、今年はさらに森林の伐採が進んでいました。登山口が基地となって伐開道が付けられていてキャタピラ車が行き来しながら伐採した木材を大型トラックで積み下ろしていました。
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 登山道は保全されていますが、すぐそばまで伐開道が来ています。
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 昨晩は遅くまで仕事だったので寝不足です。そのせいか、自転車を担いで登るのがつらかった。休み休みで登り、なんとか稜線にたどり着きました。桂木場からの登山道との合流点です。
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 傾斜が緩くなって楽なはずの大樽小屋までの道でも休み休み登ってなんとか自転車のデポ地に到着しました。ちょうどお昼です。
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 自転車が無くなって楽になると思ったけれど、胸突き八丁の登りは応えます。ここでも休み休み登る有様です。睡眠不足だけでなく、体力がそもそも失われつつあるのか、と自問自答しながら何とか歩を運びました。のろのろ登っていたおかげか、途中で樹林のなかから目指す西駒山荘が見えました。こんなところからも見えるんだーと感激。励まされます。
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 胸突ノ頭を経てやっと楽になった道を登って森林限界に近づくと、眼下に白川からの登山道付近につけられていた伐開道が見えました。稜線近くに迫っているようです。
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 ついに西駒山荘に到着。午後2時過ぎ。ヘロヘロだったので午後3時までに着けばいいや、と思いながら登っていたので、思ったよりは早く到着できました。
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 小屋に行く前に天命水で担ぎあげた泡系飲み物を冷やします。このような森林限界を超えた稜線にありながら水場があるのがいいところです。でも、今年はいつもよりも水量が少ない。小屋のご主人によると、今年は雨が少ないとのこと。少し降ってほしいんですけどねーと言ったとたんに驟雨に見舞われました。しかし1時間ほどで上がってしまいました。
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 今年は花が早いとのことでしたが、まだコマクサが咲いていました。
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 イワツメクサもたくさん咲いていました。
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 今晩の宿泊者はほぼ満員に近いようですが、自炊の人は私ともう一人だけ。石室でまったりしながら泡系飲み物を飲みながら談笑していたら、薪ストーブに火が入りました。気温は18度。少し温かみがあるのはすごくうれしい。
 このストーブは一昨年にはなかったですが、毎年行っている「西駒んボッカ」大会でレンガや薪を担ぎあげてもらい、年々、石室がきれいで立派になってきているとのこと。今年もボッカ大会を開催するとのことで、ボランティアに誘われてグッと心が動きました。
 翌朝にはこのストーブのおかげで汗でびっしょりになっていたシャツが乾いていました。ありがたいありがたい。
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 雨が上がったので外にでると、石室の煙突から煙が立ち上っていました。
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 小黒川の谷間には雲がまとわりついています。下界は暑そうだなー。
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二日目
 ぐっすり眠れました。疲れがとれたようです。ご来光を眺めるために西駒山荘の裏にある将棋頭山に登りました。雲が多めでなかなかお日様が出てきません。
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 霞みがかかっていますが南アルプスの山並みが見えてきました。左に甲斐駒。右には先月に登ってきた仙丈ヶ岳のようです。手前は西駒山荘から辻山、権現山を経て伊那市に下る尾根です。ここに登ってご来光を待っていた人たちもいました。
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 酷暑の権兵衛峠越えを覚悟して、今回は駒ヶ岳の山頂は踏まずに下ることにしました。満員だった小屋からは朝食を終えてみなさんが上に向けて出発していきます。
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 せっかくなので行者岩に寄っていくことにしました。胸突ノ頭から木曽側に分岐している尾根上にある岩山です。
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 行者岩にはなんとテントもツェルトもなしでビバークしている人がいました。目を開けると星空が見えるのが素晴らしいとのこと。山と一体化しているようです。
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 たしかに行者岩からの展望は素晴らしい。木曽駒から宝剣、檜尾に連なる山々が朝日に輝いていました。
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 睡眠不足が解消されて快調に下り、大樽小屋に戻ってきました。自転車を回収します。
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 昨年は馬返しから権兵衛峠の道を探索したために走れなかった桂木場に下る道は、今年はも快調に乗って下って行くことができました。
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 ぶどうの泉で一服。野田場の水場は枯れていましたが、ここは豊富な水量でした。
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 あっという間に桂木場に到着しました。登山口の駐車場のクルマは少な目です。やはり、千畳敷ロープウェーに登山者は集中してしまうのでしょう。おかげでこの道は静かです。
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 伊那谷に降りてきました。いよいよ権兵衛峠越えです。まず、地図を確認しながら小黒川沿いの道から横山の集落に入っていきました。伊那谷は木曽側に比べると広くて明るい。稲作が盛んです。
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 横山の集落から小沢川に下り、沢沿いの道を登っていきます。顔を上げると送電線が尾根を登っています。あの頂上が権兵衛峠です。まだまだ標高差があります。暑い。
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 小沢川を詰めていくと権兵衛峠を越える山道の案内板がありました。案内板も私のようにだいぶ疲れています。夏にここを歩く人はいないかもしれませんが、春や秋は良いでしょう。自転車のわたしはここから与地に登り、権兵衛峠を越える旧国道をたどることにします。
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 権兵衛峠を越える旧国道は緩やかな傾斜で与地から時計で言うと3時から9時まで180度の大回りをして登っていきます。おそらく自動車の馬力がない昔に設置された道なのでしょう。酷暑の中を自転車で登らなければならない老体にとっては、助かる設計です。
 緩やかな傾斜に助けられながら登っていくと伊那市から南箕輪村の飛び地に入るところでゲートによる通行止め宣言に出会いました。
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 山を巻いて登っていくので水には困りません。冷水が湧いている木陰で息をつくことができます。
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 全面通行止めのためにコンクリ舗装の隙間から雑草が伸び放題になっています。通行止めの理由には崩落の危険が書いてありましたが、落石も少ないくらいしっかりした道でした。
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 1656m付近にある無線中継所への分岐を過ぎると下りになりました。ついに、登り切りました。駐車場とトイレの端からシングルトラックの「米の道権兵衛峠ルート」が分岐しています。これはもちろん入っていきます。
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 小沢川沿いから見上げた送電線をくぐると下りになり権兵衛峠に到着しました。水場もあるいい雰囲気の峠です。残念ながら少雨酷暑のせいか水は枯れていました。峠をはさんで伊那側と木曽側にシングルトラックが伸びています。どちらも整備されているようです。
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 さっそく木曽側に下ります。最初は数回舗装路を渡りますが、そのたびに、親切な案内板が導いてくれます。
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 舗装路から離れるとときどき沢を渡りながら乗って下れるシングルトラックが続きました。これは望外の大当たりです。
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 沢は数回渡りましたが一か所だけ厳しく崩れているところがありました。幸いに靴幅分ぐらいの路面が残っていて、自転車を沢側の手で持って突破することができました。
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 萱ヶ平の集落に出て終了です。地図では10軒ほどの集落ですが、実際に住んでいるのは2軒ほどではないかと見えました。
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 萱ヶ平から、予想外に立派な舗装路を下るとあっという間に権兵衛トンネル木曽側の駐車場に到着しました。午後1時半。駒ヶ岳の登頂は端折ってしまいましたが、充実したシングルトラック、舗装路、シングルトラックの自転車旅となりました。
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 汗にまみれた衣服を着替えて軽自動車のエアコンを入れて帰路につくと、木曽谷を下って行くにつれて外気温がどんどん上がっていきます。木曽谷にいながら37度を記録し、濃尾平野にでて一宮付近ではついに40度となりました。猛暑酷暑に戻ってきてしまいました。権兵衛峠への登りは標高が上がるにしたがって気温が下がり、木陰の風が心地よく、大汗はかいたものの適切な運動でした。酷暑の甲子園で活躍する球児が熱中症にならないようにと思いながら、ラジオ中継を聞きながら帰りました。

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