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2018/08/28

2018年8月25-26日越百山から南駒ヶ岳

 中央アルプスの越百山(こすもやま)と南駒ヶ岳を周回してきました。自転車は伊奈川ダムからスタートして今朝沢林道を登り越百山登山道入口にデポ。越百小屋で一泊してから、越百山を越えて南駒ヶ岳へ。ここかは北沢尾根を下り今朝沢に出て、林道を少し歩いて自転車を回収して下るという計画です。多少でも自転車が有効利用できます。

 

一日目  早朝に出発して木曽谷の国道19号をクルマで登っていくと、だんだんと雨が降り出しました。伊奈川林道では、ダムの手前約1kmぐらいのところで通行止め。登山届のポストもここに移設されています。ここから自転車で出発。
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 ダムを越えてすぐのところから道は大荒れになってきました。ごっそりと路床が流されてしまい、山側の沢からは土砂が路上に流出しています。自転車を押しながら山側の端っこを通過しました。
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 林道ゲート前の登山者用駐車場に到着しました。土砂崩れは8月16日に発生したそうです。そのときにここに停めてあったクルマは脱出できなくなってしまいました。
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 本来のゲートを通過して今朝沢林道に入ります。
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 今朝沢林道も激しく荒れていました。路床がえぐられたり、写真のように沢から大量の土砂や樹木が押し流されてきていたりして、数か所にわたって自転車を担いで通過しなければなりませんでした。あとから越百小屋のご主人に聞いたところでは、こんなに複数の箇所で寸断されることは珍しいとのこと。しかも16日だけで発生したそうです。
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 無事に越百山の登山道入り口の福栃橋に到着しました。ここに自転車はデポします。「KOSMO」の有名な道標が横たわっています。COSMOs(宇宙)ではないんですよね。
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 樹林帯を黙々と登っていきます。だんだんと雨が本格的に降りだしてきました。天気予報は回復傾向と言っていたのに。途中から雨具を着込んだ完全装備となりました。
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 雨が断続的に降っているので休む気にならず歩いていたら、展望台に到着しました。もちろん何の展望もありません。晴れていれば御岳山が見えるとか。そうですかそうですか。
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 コースタイムをだいぶ短縮して最終の水場に到着しました。小屋のご主人から、小屋では水は有料だから最終水場でちゃんと汲んできなさいよ、と言われています。言われた通り2.5リットルを補給しました。
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 お昼ちょっとすぎに小屋に到着。赤の屋根と壁が印象的。左側が休憩舎で右側が本館です。雨は本降りの頻度が上がってきてしまいました。こんな天気の時には小屋は天国です。
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 まずは休憩舎でゆっくりしなさいと言われ、濡れたものを干します。まだお昼過ぎだしこの天気だし、わたし以外にお客さんはいません。
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 休憩舎の奥の畳の部屋も独占です。ストーブもついて極楽ゴクラク。担ぎあげた泡系飲み物は天水をためている小屋のドラム缶で冷やしました。雨がどんどん降って天水がドラム缶からあふれているので、冷やせます。こういう時は雨はうれしい。
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 晩御飯は5時から。わたし以外に12名のツアー客が来るそうですが到着時刻は午後6時ごろとのこと。わたしが一人で食事をいただきました。ランプのそばのお誕生日席でした。おでんとちらし寿司。しかも食器はちゃんとした陶器です。おいしかった。小屋のご主人に加えて食事を含めて切り盛りをしている女性がいて、(おそらく)その方のセンスが光っていました。
 食後に案内されたのは個室の寝室。お客が12名の団体と一人という二組だけだったからでしょう。広い個室で大の字になって寝かせてもらいました。
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二日目  天気予報通りに本日は好天となるようです。ガスが急速に流れて行っています。休憩舎に戻って、朝食を作って食べました。越百小屋では一泊夕食のみにさせてもらったのです。朝食は5時からとのことだったので、少しでも早く、夜明けとともに出たかったという理由です。
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 ツアー客の朝食の世話をしている小屋のご主人たちに挨拶をして出発。出がけに、南駒ヶ岳の北沢尾根を降りるのだったら16日の豪雨の影響の有無を知らせてほしいと言われました。下山後に様子を報告することにしました。
 越百山はなかなかガスが取れません。ガスの中を登っていくと、ナナカマドの実が赤く色づいています。秋の気配ですね。
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 これはコケモモかなと思いましたが、違いますね。コケモモは赤いはず。ちょっと無理に秋を探してしまいました。
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 越百山到着。午前5時50分。ガスがとれません。木曽側から風が吹いてガスはどんどん流れているのですが、途切れません。
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 森林限界を超えた尾根を風に吹かれながら歩いていくと、ガスが晴れてきました。右に仙涯嶺、まだガスが少しかかっていますが左が南駒ヶ岳でしょう。
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 わーい、ガスがどんどん晴れてきました。御嶽山が堂々と登場。木曽谷は雲海のしたのようですね。
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 南アルプスもドーンと登場。富士山が山脈の向こうにちょこっと頭を出しています。伊那谷も木曽側とおなじように、雲海に覆われています。
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 まだガスの中に隠れている越百山の向こうに恵那山が現れました。標高はそれほど高くないけれど、山容のボリュームが大きくて存在感があります。
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 仙涯嶺を越えて南駒ヶ岳を真正面に見る頃にはすっかり晴れ上がりました。南駒ヶ岳も空木岳にならぶカッコよさです。ウツギという名前の響きが良かったためか、となりの空木岳に百名山の座は奪われたそうですが、南駒ヶ岳だって捨てたもんではありません。
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 南駒ヶ岳の山頂に近づくと伊那側の足下に擂鉢窪の避難小屋が見えました。避難小屋は、崩落が進んでいる百閒ナギにいつ飲み込まれるかという所に建っています。数年前に怖いこと(おロク発見)があり、今は使用禁止になっているらしい。場所的にはいいところにあるのですが、一人で暗い避難小屋に泊っていたら百閒ナギに引きずり込まれてしまうかも。
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 木曽側を見ると、昨晩お世話になった赤い越百小屋がしっかりと見えます。あの小屋の色は目だってなかなかよい。
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 南駒ヶ岳山頂から眺める、空木岳方面。木曽殿山荘も朝日に輝いています。その向こうに、宝剣から木曽駒に至る山稜がつながっています。空木岳はきっと駒峰山荘に泊った人たちでにぎわっているだろうと想像(昨年の人が多かった空木岳はここ)。それに引きかえ、南駒ヶ岳にはだれもいません。脚光は浴びなくても存在感があるのが南駒ヶ岳です。
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 山頂から西に延びる北沢尾根を下ります。標高差で100mあまり下ってきました。まだ、森林限界の上で涼しい風が吹いています。
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 さらに下ってきて樹林帯への入口に到達。アルペン的な山稜ともお別れです。ここまで、誰にもあっていません。前回の北アルプスとは大違いです。三つのアルプス山脈の中では北アルプスがダントツの人気なんですね。でも、わたしは中央アルプスも好きです。
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 根気よく下って行き、今朝沢の林道に到着しました。大荒れ林道の橋のたもとが登山道の入口です。登山道は、ここから少しだけ今朝沢の右岸を下流に下ってから尾根に取り付くのですが、その一部が流されてしまっていました。少しだけですが、荒れた河原を歩いていかなければなりません。河原から登山道の取り付きに戻る際に、少しカンを働かせないといけないかもしれません。越百山への道も取り付き部分が流されていましたが、ここはすでに越百小屋のご主人がう回路を作って、ピンクテープで導いてくれていました。
 今日は晴れているからいいけれど、雨模様で増水した今朝沢の河原に降りて道を探すのはちょっと怖いかも。
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林道を歩いて、栃副橋たもとにデポした自転車に再会。
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 それほど長い距離ではないし、土砂流出箇所は担ぎで越えたりしなければならないものの、やっぱり自転車は快適。どんどん下れます。
 一番ダムに近い崩落現場では、早くも測量が始って修復作業に取り掛かっていました。この林道は関電の発電所関連の施設が福栃橋よりも奥の北沢尾根取り付き点まであるため、大荒れの林道もどんどんと改修していくものと思われます。
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 サーっと下ってクルマのデポ地点に戻ってきました。雨と汗で汚れた衣服を着替えてクルマを発進。林道を下って携帯電話が通じるようになってから、越百小屋に電話をして、北沢尾根の取り付き部分が一部崩壊していることを報告して、帰路につきました。快適な一夜を過ごさせてもらった小屋へのお礼の一部になれば幸いです。

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