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2018/07/04

2018年6月30-7月1日地蔵尾根から仙丈ケ岳

 週末の天気予報は紀伊半島よりも長野県のほうがよさそう。気になっていた南アルプス北部の3000m峰である仙丈ケ岳に伊那側から延々とのぼっていく地蔵尾根に行ってみることにしました。途中までは自転車が有効に使えるかもしれないという勘が働いていました。
 当初は金曜夜か土曜日早朝に出発して、一気に仙丈小屋に入ってしまい、翌日は仙丈ケ岳のカールを一周して帰るという計画でした。しかし金曜の晩に、お仕事関係の飲み会が入ってしまいました。これで金曜夜発も土曜早朝発もなくなってしまいました。目が覚めたところで考えようと、準備だけは整えて寝ました。

 土曜の朝、天気はよさそうです。遅まきながら出発を決定。お昼頃から歩き始めて松峰小屋に泊まり、日曜日は早朝に出発して仙丈ケ岳を往復という計画に変更しました。

一日目
 雲は多いものの晴れ間もあり、気温が上がっています。駒ヶ根から中沢峠を越えて分杭峠を通過する国道152号に出て市野瀬に下ってから、柏木の集落に登ると、地蔵尾根の登山口です。
 びっくりしたことに、MTBで降りてきたと思われる若者が一人駐車場にいました。思わず、自転車に適した道なのか確認します。松峰あたりまでは良い道があり、登山者も少ないしいいところですとのこと。地図にはない林道がかなり伸びているらしい。情報をいただいたお礼を言ってお昼過ぎに出発しました。
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 いい感じのシングルトラックを押しで登っていくと「孝行猿の墓」に到着。伊那市(旧長谷村)の言い伝えのお墓のです。まんが日本昔話にもなったという、母猿を撃ち殺してしまった猟師のお話です。
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 この先もずっと素敵なシングルトラックが続いています。登山口で出会った人のモノと思われる、タイヤ跡がうっすらついているところがあります。
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 二か所ほど林道を歩く区間があります。また、林道を横切るところも数か所あります。しかし、林道がどこに下っているのかよくわかりません。地図を見ると林道は柏木集落ではなく、東隣の田城高原に通じているような気がします。
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 地図上では松峰の手前の1983mのピークに直接上る点線と、大きく南東にトラバースしてからピークに北上して登る点線に分かれています。登山道はこのトラバースコースをとっています。このあたりから林道が錯綜し始めて登山道が付け替えられて新しい林道が掘削されていたりしました。残念ながらこのあたりで乗車率が期待できない道になってしまい、自転車はデポすることにしました。時間も午後3時になったし、蒸し暑くて泡系飲み物で重いザックと自転車の両方の負荷に耐えられなくなりつつありました。デポ地点はGPSログによると、1983mピークの東側でした。
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 自転車をデポするとやっぱり身軽で、快調に歩けます。松峰の南側を巻いて2087mピークのコルにでるまでは、林道が眼下を通るトラバース山道です。山道は細くて乗車率は期待できませんが、林道を使えばこのコルまでは自転車で来られそうです。ただし、林道は錯綜しているのでどれをとれば希望の方向に進めるのかわかりません。
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 林道から離れて2087mピークに到着すると、ここから先は木の根や石がある山道となり自転車はお呼びではなくなりました。緩い上り下りを経て松峰小屋への分岐に到着。沢の源頭に下ると小屋がありました。到着は午後4時20分ごろ。誰もいません。登山口で会ったMTBerの他には、下ってきたトレランっぽい人に会っただけで、駐車場にクルマも無かったので予想通りです。水場は少し下ったところにありました。二往復することで、泡系飲み物を冷やしてなおかつ明日まで十分な水を担ぎあげました。
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 小屋の周辺にたいらなところはありません。猫の額のような小屋の入口前で泡系飲み物をいただいていましたが、だんだん寒くなって小屋の中に退避。気温は15℃ぐらいでそれほど冷えているわけではありませんが、汗で濡れた衣服が乾かないのです。小屋の内部は必要十分です。入口の上に、長谷村営松峰小屋の銘板があります。貴重な山小屋です。
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二日目
 午後7時過ぎには就寝。ぐっすりと寝て午前3時半に目が覚めました。日が長いこの季節は午前4時半にはランプ無しでも歩ける明るさになりました。尾根に戻り少し歩くと、南アルプスらしい森林の尾根になります。地図で見ると長く単調な地蔵尾根ですが、標高を上げるにしたがって植生が変わっていくので飽きません。
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 今日も天気はまぁまぁ。日が差してきました。ダケカンバが現れてきました。
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 まだ森林の中ですが、ちょっとだけ南側の展望が開ける場所がありました。すぐにわかるのが南アルプス南部の雄峰、塩見岳です。仙丈ケ岳から発する三峰川は南下して、手前の丸山、小瀬戸山という山を抱える尾根をぐるっと回って北上して、登山口の市野瀬にやってくる川です。南アルプスの山深さを象徴する川の一つです。
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 さらに登っていくといよいよ森林限界を越えてハイマツ帯に出ました。振り返ると中央アルプスの連なりが見えます。
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 さらに登っていくと仙丈ケ岳のピークが見えてきました。7月の初日ですが3000m級の山にやってこられたと嬉しくなってきました。
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 誰もいない地蔵尾根ももうすぐ終了というところに残雪がありました。昨冬は豪雪とかあったけど春早かったからなー、もうひと滑りしたかったなーとスキーが頭に浮かびます(しつこく滑りに行った記録はここ)
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 仙丈小屋から登ってくる道と合流しました。足元に仙丈小屋が見えて、甲斐駒が北沢峠をはさんでそびえています。甲斐駒はどの角度から見てもかっこいい。甲斐駒の左には八ヶ岳、右には奥秩父が見えてます。雲がギリギリの低さでとどまってくれているので高所での景観は素晴らしいです。
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 見上げれば仙丈ケ岳の山頂はすぐそこです。写真ではわかりにくいですがたくさんの人たちが歩いているのが見えました。地蔵尾根から突然に銀座通りにでたようです。
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 山頂に到着。午前8時半です。すでにたくさんの登山者でにぎわっています。眺望は素晴らしい。次からは眺望写真の連続です。
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 最初に目が付くのは北岳です。日本第二位の標高の北岳は背後に一位の富士山を従えています。北岳バットレスが見えない角度から見てもなかなかのピークです。
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 思い起こしてみてもあまりにも無茶な自転車持参(あえて持参です。ほとんど乗れなかったので)で訪れたりした鳳凰三山も見えます(苦闘の自転車持参の記録はここ)。地蔵岳のオベリスクは目立ちます。
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 そして南アルプス南部の山並み。連なりがすごすぎて、昨年に自転車を利用して行った荒川三山はどれかよくわかりません。なんか、塩見岳の向こうに重なっているようです。遠いなー(昨年の悪沢岳の記録はここ)
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 さらに見渡すと中央アルプスの向こうに御嶽が顔を出しています。スキー場ではお世話になりました。中央アルプスも雪渓が高山の威厳を出しています。
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 そして、最後は仙丈ケ岳のカールを上から見た写真です。カールの底は、水が集まりカール壁に囲まれていて山に抱かれているという気持ちになる場所です。日高幌尻のカールで泊った時は熊も大好きだと教えられました。
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 ここが、多くの人とお別れの分岐です。ハイマツ帯から森林に入り標高を下げていく長い尾根の入口です。
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 淡々と下って行きます。登ってきた道なのでわかっているはずなのですが、やっぱり長かったです。
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 お昼前に自転車デポ地に到着して、山サイモードに突入。登ってきたので状態はよくわかってはいるものの、下ってみると、素晴らしい道だということが体感できました。この写真は林道からシングルトラックに再突入する際に撮影しましたが、ほとんど止まることなく下りきれる道でした。
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 山サイで下ったのは標高差で750mぐらいです。3000級mの山に登った標高差約1900mのうち、多少なりとも自転車も使えたのはうれしい限りです。やはり下りが楽なのは体の柔軟性が無くなってきている年寄にはうれしい。次はどこに行こうかなー。北アルプスかなー。

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