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2018/05/27

2018年5月26-27日前鬼から釈迦ヶ岳

 梅雨入り前の晴天が予報されている週末を無駄にしたくありません。しかし、21日から始まったこの週は台湾に行ったり東京で長く打合せをした後に会食をしたりとハードな前半でした。そして金曜日の晩は学会と宴会というダメ押し付き。そこで考えたのが、ゆっくりペースながらテント泊と自転車を試すことができる、大峰山脈の前鬼から釈迦ヶ岳のコースです。
 前鬼にはあえて国道の前鬼口にクルマをデポして、ここから自転車でテント泊道具を担いで林道を登っていくことにしました。前鬼で宿泊後は、テントや自転車など重いものはすべてデポして、釈迦ヶ岳を往復して戻ります。おそらく夕方には戻ってこられるので、クルマにETC装置を取り付ける予定です。こうすることで、お誘いいただいている青木村の秘蔵MTBコース試乗会に懐に優しく参加できるようになります。

一日目
 案の定というか予定通りというか、疲れと飲みすぎでボーっとした土曜日の朝を迎えました。しかしそれでも午前8時には出発。休み休み走り、前鬼口にお昼に到着。営業していないお店と公衆トイレの間にクルマを駐車して、ここから自転車で出発です。
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 初めてテント泊の装備を担いで自転車で登るという挑戦にもかかわらず、どうせ短い距離だということで泡系飲み物を普段よりも多めに担いでしまいました。おかげで大汗をかきながら登ることになりました。ちょっとしたことで撮影を理由にした休憩です。これは、下北山村が山林所有者の許可を得て冷泉を開設したという看板です。残念ながらこの冷泉による温泉施設はもう消滅した模様です。
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 不動七重の滝展望台に到着。すごい滝です。宿泊した前鬼キャンプ場で宴会を開いていた登山エキスパートの話によると、この山塊は沢登りのメッカのようです。若いときは日高山脈の沢をハシゴしましたが、もうそのような元気はありません。
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 トンネルが現れました。前鬼トンネル。怖そうな名前ですが、真っ暗になるほどの長さはなく問題なしでした。トンネルは三つほどありました。しかし、いつも思いますがこのあたりは山が深い。標高は低くても人がなかなか行けない沢や尾根がたくさんあります。
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 前鬼口から2時間弱で前鬼に到着しました。大汗をかきました。下北山村の史跡で、1300年以上の歴史があるとのこと。大峰山脈は修行無しでは語れません。
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 前鬼のテント場は理想的です。すぐそばに水場があり、水平に作られたテン場は草地になっています。そのテン場の上に宿場などの建物があり水洗トイレも完備していました。ここまでゲートはあるもののクルマは上がってこられるし、電気は自家発ではあるものの電話線はひかれているので、かなり整ったところです。
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 修行や宗教はともかくとして、昔からの集落だったことは斜面に作られた石垣で明白です。このような集落跡は熊野古道沿線でも、奥多摩の山裾でもたくさん見られます。人は大変な環境下でも時間をかけて暮らしを築いてきていたということが良く分かります。
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 小仲坊のご主人の愛犬。こんな山の中でもちゃんと散歩に連れて行っていました。
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二日目
 早朝の前鬼のテン場です。手前が私のテントです。奥の数張りは昨晩に大宴会を催していたエキスパートの沢屋さんと山スキー屋さんのテントです。少しテントの布越しに話を聞きましたが、みなさん、すごい活動をしているようでした。でも、エキスパートといえども宴会には勝てないようで、わたしが出発した午前5時前では宴会テントは静まり返っていました。
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 前回の天川村の観音峰とは異なり、ここまで山奥だとすぐに自然林の登りになります。太古ノ辻というすごい名前のコルが奥駆け道の主稜線との出合いです。
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 太古ノ辻から大日岳を巻いていくと深仙の宿に出ます。稜線にも拘わらず水場があるようです。大峰山脈のすばらしさは稜線に避難小屋(宿坊)があるだけでなく、水場があるテン場もかなりあることです。先々週の小笹ノ宿のパラダイス雰囲気には感服しました。こういう所がたくさんあるのです。この先で出会った千丈平も素晴らしいテン場でした。
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 感動の勢いで深仙の宿からの展望写真です。釈迦ヶ岳南東面の岩場の下に水場があるらしいです。右側に青く連なるのは大台ヶ原方面。
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 登っていくと釈迦ヶ岳山頂に到着しました。山頂にはお釈迦様がいます。いつ頃にどうやって運び上げたのだろうと考えるだけでも宗教の力を感じます。まだ午前8時半です。おかげでまだ済んだ空気で展望が楽しめました。
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 山脈の連なりは立派です。右から孔雀岳、仏生ヶ岳、そして左端に八経ヶ岳です。八経ヶ岳の山容はどっしりとしています。この長大な山脈を縦走するのは、宗教に関係なく興味を惹かれるところです。
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 帰路は少しだけバリエーションをつけて十津川村の旭方面に下って千丈平かくし水をチェックしました。これが素晴らしい水場でした。尾根沿いに下って行くと「水」の標識が目に入りました。行ってみると、沢型が始まる本当の源頭ともいうべきところに水が噴き出しているのです。冷たいおいしい水でした。千丈平のテン場はそのすぐそばにあって、ここも極楽的なところです。
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 千丈平から釈迦ヶ岳の西側を巻く道で深仙の宿に戻り、前鬼に戻ります。少しでも違う道を下ろうと思い、登って行く際に気が付いた闘伽坂峠に下る道で帰ろうと思いました。
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 ところが、下り口がいきなり落ち葉に埋もれた急傾斜です。鎖がついているので道は整備されていると思われますが、下りが苦手な年寄はやめておこうと判断して、登った道を下りました。ほんとうに若いころと違って下りが苦手になってしまいました。情けないが仕方がない。
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 前鬼に戻ってテントを撤収していると、ご夫婦で散歩していた宿のご主人に「高いMTBで登ってきたんやでー」とからかわれました。奥さんからはシュラフを詰めるのが早いというお褒めのフォローをいただきました。期待通り好天のおかげで、テント内に広げておいたシュラフを含めて乾いていました。
 泡系飲み物など重量物が無くなっているとはいえ、テント泊装備は重い。よくこんな重い荷物を背負って登ってきたと自分自身に関心しながら林道を快適に下り、前鬼口に停めてあった車に戻りました。午後1時に帰還です。

 大峰山脈は興味深い山並みです。テント泊で縦走するのはなかなか面白そう。何しろ世界遺産なのでそれなりに整備されているし。それに引き換え隣の大台山脈はワイルドです。どちらをどのように楽しむか考えるのも楽しみです。

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