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2018/05/14

2018年5月12-13日山上ヶ岳

 昨年の7月に成功した行者還トンネルに自転車をデポして下りを楽にする計画に味をしめて、第二弾に出かけました。(昨年の記録はここ)
 昨年は南側の弥山から北上しましたが、今年は山上ヶ岳から大普賢岳を経て南下して行者還トンネルに向かう計画です。

1日目
 行者還トンネルの西口にデポして天川村に向かって下ります。昨年の出発点は天川村役場でしたが、時計回りで行者還に向かう場合は観音峰登山口を出発点に選択しました。行者還から自転車で下ってくると、虻トンネルに向けた登りがあるのが懸念点です。最期の頑張りですが、荷物を天川村役場にデポして空身で登ってもよいのが救いです。
 登山口は無料でトイレや休憩所もあってよいころです。
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 汗をかきながら登っていくと観音平の展望に迎えられました。稲村ヶ岳が正面に見えます。大峰山脈は標高が低いにも関わらずゴツゴツしているし修験道の名声も得ているし、関東の低山とは歴史の重みが違うと思ってしまいます。先入観でしょうか。
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 観音峰に到着。やっと杉の植林地帯から離れられそうです。杉林については関東も関西も変わりなく、低山はみんな杉林となって花粉症に貢献してくれています。
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 標高1300m前後の稜線を歩いていくと山上辻に到着しました。大峰山脈の主脈にある山上ヶ岳と、そこから派生した尾根上にある稲村ヶ岳の分岐点です。山小屋があって、明るくて、広場があって、極楽的な場所です。老若男女が休憩、歓談していますが、山上ヶ岳は女人禁制です。女性はみんな稲村ヶ岳を目指すのでしょうか?
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 山上辻からしばらく歩いていくとレンゲ辻というコルにでます。山上ヶ岳を囲んで4か所あるという女人結界の門が見えてきました。女人禁制については最近は土俵上に人命救助で上がった女性に対する対応で相撲界が苦しんでいますが、人命救助という点を除けば伝統を重んじる姿勢は尊重してもよいのではないかと思います。男女とは関係がないですが、最近になってオーストラリアのウルル(元エアーズロック)への登山が禁止されることになったそうです。原住民のアボリジニは、神とあがめるウルルに人が登ることを快く思っていなかったということで、それを尊重することになったとのこと。嫌がる人がいるのにそれをわざわざ押し通す必要はないと思うのです。もちろん人命救助は別ですが。
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 女人結界を過ぎるといきなり急な階段や鎖場の連続となりました。女人禁制とは関係ないでしょうが、男坂と女坂という名称があるところを思い出しました。ここは男坂だけということです。意味が違うけど。写真は上部のやや緩やかになってきた部分の鎖場と階段です。レンゲ辻からすぐに出現する階段はもっともっと急でした。
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 急な登りは30分ほどで終了。山上ヶ岳の山頂は穏やかな笹原です。
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 その山頂直下に立派なお寺があります。大峰山寺です。たくさんの善男がお参りに登ってきていました。また、修行僧の装束をまとった人も多く、現代にも山岳宗教がしっかりと息づいているのを目の当たりにしました。
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 そのお寺のそばに真新しい石碑を発見。左は吉野ですが右に行くと熊野本宮大社です。この大峰奥駆道も熊野古道の一つのルートだということです。昨年末には伊勢から熊野本宮に至る熊野古道伊勢路をたどりましたが、この奥駆道に比べたら厳しさは段違いです。昔のひとが吉野から熊野まで大峰山脈を縦走したと思うと、そのすごさに感服です。
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 信者やハイカーが集まる山上ヶ岳を離れて稜線を歩いていくと、突然に誰もいなくなり、シラビソの疎林のなかの気持ちの良い道を歩く旅となりました。
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 午後3時前に今日の目的地である小笹の宿に到着しました。お堂や避難小屋がありますが、水場もあってキャンプ地でもあります。予想以上に素晴らしいテン場で、水がすぐそばを流れているだけでなく、テン場もきれいに整地された場所がだんだん畑のように整備されていました。場所は西向きなので明るいのもポイントです。
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 大喜びでベストのロケーションを選び、まず、担ぎあげた三本の泡系飲み物を冷やします。
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 ヘリテイジの自立型ツェルトを張って準備万端。今回はサーマレストのエアマットを初めて使います。これを使って心地よく座れる丸太を見つけて、完璧な環境を作ってから、泡系飲み物の栓を開けました。サイコー!
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 ゆったりと時間をすごして晩御飯を食べ終わってもまだ午後5時です。こんな素晴らしいテン場なのに誰もやってきません。静かです。明るいものの朝が早かったので眠くなってきました。サッサと寝るに限ります。しかし、その後、自分でもびっくりの大勘違いをしてしまいました。
 ぐっすりと寝て目が覚めると時計が6時過ぎを示しています。外は少し明るくなっています。寝過ごした!と思い、大急ぎで朝食を食べて撤収して歩きだしました。ところがなかなか夜が明けません。おかしいと思いながら歩いていくと阿弥陀ヶ森分岐にある女人結界に到着しました。いよいよ暗くなりフラッシュを使わないと写真が撮れません。ここでやっと気が付きました。目覚めたのは午前6時ではなく、まだ午後6時だったのだと。電源を切っていたスマホを生き返らせると19時の表示。どうりで明るくなるどころか暗くなっていくはずです。大ボケだと思いながら来た道を引き返し、改めてテントを張る気にならず、小笹の宿の避難小屋に入って改めて眠りました。
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2日目
 夜中にだんだんと風が強く吹き始め、周囲の木々が大きな音を立てています。ときどき、避難小屋に雨が吹き付けるような音もします。天気予報では本日は崩れることになっていますが、もう少し天気はもつのではないかと期待していました。この風に雨が加わったら、稜線を歩いていく気にはなれません。行者還に向かうことはあきらめて、山上ヶ岳に戻り雨が降り出す前に下山することに決めました。山上ヶ岳に戻っていく道はガスに覆われつつありました。
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 山上ヶ岳を越えてレンゲ辻に向けて下って行くと周囲のガスは晴れてきましたが、山々の山頂部は雲の中に入ってしまっています。雨が降り出すことはもう確実です。
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 レンゲ辻から急な沢筋を下って清浄大橋に出る道を取ることにしました。沢の源頭部から急傾斜の下りになりました。
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 深くなる沢の側面をトラバースして急降下することを何度か繰り返しながら1時間ほど歩いて、舗装林道の終点に出ました。雨はまだ降りだしていません。林道を下って行くと、山上ヶ岳にあるお寺への荷揚げの索道を発見しました。あんな立派なお寺を維持していくための物資はどのように運んでるのだろうかと思っていましたが、これでわかりました。ガスボンベなども並んでいて、この索道が活躍しているようです。
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 洞川は山上ヶ岳に登る人たちの基地となる温泉街です。歩いていくと、ごろごろ水という名水が沸いているという所に差し掛かりました。看板を見ると、古くからの名水で大峰参りの行者ものどを潤したとのこと。ところが、その下に採水を禁止するとの看板があります。採水禁止の看板はあちこちで見られました。名水は過去の話で、汚れてしまって今は採水できないのかな、と思っていましたが、そうではなさそうです。有料駐車場が完備されている採水できる場所が用意されていたのでした。つまり、お金を払った人は水を汲んでもいいよ、ということのようでした。うーん、観光地だなー。幸いに「無料」の小笹の宿の水をたっぷりとペットボトルに汲んできたので洞川の水にお世話になる必要はありませんでした。
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 午後9時をすぎて雨が降り出しました。大急ぎでクルマを置いてある観音峰登山口にむけて歩きましたが、その間にMTBに最適なシングルトラックを発見しました。洞川から山上川の左岸につけられた、みたらい遊歩道です。ここだけを走るためにやってくるほどの距離ではありませんが、100%近い乗車率が期待できる良い道でした。
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 雨の中を急ぎ足で歩き、クルマにたどり着き、行者還林道を天川村側から登り、トンネル西口にデポしておいた自転車を回収して帰路につきました。雨はだんだんと強くなり、四日市に戻った時は激しい降りになっていました。クルマは雨の中も快適に走ることができて偉大です。
 今回の山行では自転車を活用できなかったのは残念でしたが、小笹の宿の素晴らしいテン場で寛げたので満足です。

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コメント

あいかわらずパワフルな活動うらやましい限りです。
ただし、ボケが始まっているようで心配です。
私の93歳になる母親も朝と夕方をときどき間違えます。全く同じです。(笑)
お大事に・・・。

投稿: Tさん | 2018/05/15 10:06

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