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2017/08/08

2017年8月5,6日 白山(北縦走路、中宮道から平瀬道)

 高山帯を持つ山としては、日本最西端の白山に行ってきました。白山の室堂がビジターセンターと銘打つだけあって中心のようです。テン場は山の中にはちょっとしかありません。その代りなのか避難小屋は各登山道に完備しています。夏のシーズンなので避難小屋も混むかもしれないと思い、ウルトラライトのツェルトを持参しました。
 計画は自転車を使った周回コースです。前夜にクルマで出発して、自転車は深夜の平瀬道登山口の大白川(標高1240m)にデポしてから、白川郷馬狩に移動します。仮眠後、早朝に出発して、北縦走路を歩いて水場のあるゴマ平避難小屋に宿泊。次の日は、中宮道から山頂を経由して平瀬道を下る予定です。

1日目
 馬狩から鶴平新道の登山口に向かいます。小さめですが、白川郷らしく合掌造りの家がありました。朝もやとよく似合います。
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 急坂を登っていくと視界が開けて、白川郷を確認できました。ガスが上空を流れています。標高が高いところはガスがかかっているかもしれません。
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 野谷荘司山まで登ると傾斜は緩くなりアップダウンを繰り返す縦走路らしい道になってきました。妙法山は視界が良いとのことですが、残念ながら南側はガスで何も見えず。北側は晴れていて、白山スーパー林道、改め、白山ホワイトロードが石川県側の山腹に斜めの刻みを入れているのが見えます。
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 しだいにガスが去来するようになり視界は望めなくなったので、もっぱら道沿いに咲いている花の写真を撮ることにしました。標高は1800m以下ですが、いろんな花が咲いています。避難小屋で一緒になった白山のベテランの人によると、今年はすこし花が遅めだそうです。後から調べて名前が分かったのは下の真ん中にある黄色い「オトギリンソウ」のみ。
042000m

 ガスの切れ間から見えた北縦走路です。ダケカンバが混じっていて標高を感じさせてくれます。アップダウンがあっても、あまり標高差がないのできつい登りはありませんが、延々と続く道です。
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 順番は前後しますが、妙法山の手前にあるもうせん平付近には湿原があって、キスゲが咲いていました。ガスに包まれているほうが湿原らしい、というのは負け惜しみか。
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 妙法山を越えて細かいアップダウンを抜けていくと、三俣峠に突き上げる沢に下っていくようになります。登山道はこの沢を渡り、対岸の尾根を登ってからトラバースして中宮道のゴマ平避難小屋に向かいます。沢にはシンプルな鉄の橋が架かっていました。
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 沢を渡り、急坂を登ってトラバースに入りましたが、予想外に下っていくので不安になります。地図をみると確かに下ってから登るようです。岐阜県側は刈り払いされていましたが、石川県側は笹が多めです。でも、道は明瞭にです。沢から1時間ちょっとでゴマ平避難小屋にたどり着きました。まだ午後1時前です。だいぶコースタイムを短縮して到着できました。さっそく、近くの水場で担ぎあげた泡系飲み物を冷やします。
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 避難小屋は尾根上の狭い場所に建っていて、視界はなく味も素っ気もありません。しかし、きれいに使われています。トイレも同じ棟に併設されています。匂いがやや気になりましたが、窓を開け放ったら大丈夫でした。
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 雨がパラついたり陽射しが差したりします。わずかな晴れ間を狙って汗で濡れた衣服を乾かします。夕方に奈良から来たという白山のベテラン男性がやってきて、今晩は避難小屋は二人となりました。ツェルトの心配はまったくありませんでした。聞くところによると白山登山者の9割は別当出合から室堂経由だそうで、それ以外のコースになるとめっきりと人が減るそうです。たしかに、北縦走路では誰にも会いませんでした。避難小屋に入ってからもこ中宮道を下っていく登山者は2名しかいませんでした。
 この男性も自転車を使って周回コースのバリエーションを広げているとのこと。中宮温泉にクルマをデポして、自転車で瀬女まで行って、バスで別当出合に入ったそうです。なるほど。石川県側では、こういう工夫もできるのだと感心。
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2日目
 午前4時前に起きてなるべく静かに出発準備をします。今日も雲が多いようですが、雲に切れ間もあります。ヘッドランプ無しで歩けるくらいに明るくなったので、午前5時前に出発。
 避難小屋からすぐに急登になりました。振り返ると昨日は晴れていた北側の山脈にもガスがかかり始めています。
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 急な登りが終わって稜線歩きになると、朝露のおかげでズボンがびっしょりになってしまいました。慌てて雨具のズボンをはきました。靴の中はぐっしょりになってしまいましたが、雨具のおかげでだいぶ楽になりました。視界が効かないので再び花の写真撮影に専念しました。大きいのはクルマユリとわかりましたが、右側の写真の花は不明。
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 地獄覗きに到着。かろうじてガスが薄くなって、対岸の地獄尾根が見えました。
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 再び濃いガスの中を淡々と歩いていくと、完全に森林限界を超えて高山植物のお花畑が現れてきました。室堂に近くなったこともあり、山頂方面から下ってくる人も増えてきました。ビルバオ雪渓を渡るときはガスに覆われていましたが、渡り終えると一瞬ガスが晴れました。おぉ、こんな景色の中を歩いていたんだ、という感じです。再びガスに覆われてしまいました。
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 ここに至るまでに撮影した高山植物と思われる花の写真です。左側が群生、右側が群生している花のクローズアップです。図鑑をみてもなかなか、これだ、という花は探し出せません。
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 数種類の花々が群生しています。
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 右側は数少ない名前が分かる花。ニッコウキスゲがたくさん咲いています。
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 ガスの中をさらに登り、標高2600m付近の大汝峰と剣が峰のコルに出ました。
18_2600m

 再び花の写真。左側はイワギキョウと思われます。
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 チングルマの大群落です。
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 池めぐりコースに入り、白山の最高峰である御前峰に登るところからガスがどんどん晴れてきました。やった!振り返ると雪渓を抱えた大汝峰が見えました。
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 足下には室堂も見えてきました。立派な建物です。
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 最高峰の御前峰は大混雑。急激に晴れてきて歓声が上がっていました。
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 たくさんの人がまだまだ登ってきます。混雑している山頂はそうそうに辞して室堂に下ってきました。神社の向こうに山頂の御宮も見ることができました。
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 コースタイムをだいぶ短縮できて、平瀬道は午前11時から下り始めました。登山口がある白水湖が見えます。この道も花盛り。
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 下り始めてすぐに現れた花々。
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 これはナデシコに間違いなし。きっとタカネナデシコでしょう。色が紫というのが珍しいのかもしれません。
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 大倉山避難小屋に到着。少し歩くと、展望開けました。まだ標高は2000mあって、雪渓が残る山並みが見えます。
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 下りはあまりスピードが出ません。むかしのように、跳ぶようにくだることができなくなっています。膝を痛めたくないし、無理をせずに下っていきます。それでもなんとかコースタイム通りに下ってくることができました。気温が最も上がっている時間帯の午後2時前に登山口に到着しました。おとといの晩にデポしておいた自転車は、ちゃんと待っていてくれました。
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 平瀬の国道までは下る一方で、もくろみ通り30分もかからずに下ってきました。ところが、国道沿いは暑い。道の駅がありましたが、太陽に焼かれているアスファルトの道を渡るのがいやで、日陰で一息入れました。
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 途中にわずかに登り返しはありますが下り基調の国道を走っていきます。白川郷の手前にある鳩谷ダムあたりで、昨日の朝に登った野谷荘司山への稜線を見ることができました。温度計はなんと31度。暑い。
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 白川郷の国道から別れて馬狩まで標高差200mを登らなければなりません。ここはザックを草むらにかくして空身で登ることにしました。午後3時を過ぎても陽射しが強く、自転車をこぐのは大変でしたがなんとか登り切り、クルマを回収しました。

 エアコンを利かせたクルマは快適。事故渋滞や自然渋滞などがあったものの、快調に走って無事に帰宅しました。
 もう8月なので花の季節は終わりに近づいているのではないかと思っていましたが、今年は花が遅いということで、花盛りを楽しむことができました。天気がもっと良ければ景色も堪能できたのにとは思いますが、花たちはガスや霧雨のなかでも元気に咲いていました。

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コメント

おはようございます。悪沢岳に続き百名山踏破、いずれも車のアプローチも大変と思うのに、そのバイタリティに脱帽です。花の同定、大変です。こちらは、悪沢岳の体験を踏まえ、永遠の高校生筋肉野生人Kさんにディスク化を依頼しているところです。木曽駒、日程が合えば、よろしくお願いします。

投稿: 群馬のO | 2017/08/22 05:54

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