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2017/07/10

2017年7月8日 白巣峠

 多くのサイクリストに人気の、白巣峠に行ってきました。白巣峠は木曽と岐阜県側の裏木曽と呼ばれる付知川流域を結ぶ峠の一つで、このほかに真弓峠と鞍掛峠があります。普通はそれらをつないで走るのが正統サイクリストですが、今回は輪行とクルマを組み合わせた、獲得標高よりも喪失標高(こんな言葉はあるか?)のほうが大きい、つまり下りが多いという超楽勝プランで行ってきました。山道はないので、担ぎの心配はありません。
 夜中に三岳道の駅に到着して、車中で仮眠しました。おととしの偵察以来、懸案事項としている南アルプス荒川三山の予行演習も兼ねています。(おととし2015年の偵察記録はここ)
 軽自動車の狭い車内でしたが、寝不足もあってぐっすりと寝られました。
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 早朝5時ちょっと前に出発。舗装路を登っていくと、木曽町の下殿地区に下るところで御嶽山が見えました。左側の山頂付近が火山灰で色が変わっています。2014年の噴火の跡でしょう。雪渓もみえます。さすが3000m峰です。
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 MTBの林道レースで有名な王滝村に入り、牧尾ダムの南岸沿いの道を快適に走っていくと、再びい御嶽山が見られました。この位置からだと山頂は右端になっています。噴煙が左端から上がっています。今の噴煙はパフッという感じで穏やかですが、自然がいつ威力を見せるかわかりません。
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 滝越地区に向かって走っていくと、1984年の地震で発生した土石流でせき止められてできたという自然湖のほとりに出ました。土石流が決壊する心配はないのかと思っていましたが、あまりにも大規模な土石流でその心配はないらしい。改めて地図を見ると、大規模な土石流が濁川との合流地点付近を広く埋め尽くしたようです。つまり、人工の堰堤のようなものではなく、超大量の土砂で河原を埋めてできたので、ゆっくりと水の流れで変わっていくような地形になっているのでした。上流から流されてくる土砂でだんだんと埋まってきているそうで、いずれは湖は消えて普通の川の様相になってしまうと予想されているそうです。上高地の大正池と似ています。
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 王滝村の西のはじっこの集落、そして長野県の西端でもある、滝越地区に到着。王滝川と白巣峠に源を発する白川が合流する場所で、穏やかな雰囲気の集落です。MTBレースの時には大賑わいになるそうですが、いまは静か。この上には三浦貯水池があります。
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 水交園という、公園兼キャンプ場に到着。朝日を浴びながら朝食休憩にしました。森林鉄道が活躍していたころの遺産が展示されています。ラッセル車に客車をけん引するディーゼル機関車。客車は通学の小中学生を乗せて昭和50年まで走っていたといいます。
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 朝食休憩はバーベキューができる、炊事場兼食事処のようなところ。誰もいませんがいい感じです。置かれている観光パンフレットを見ると、御岳山は九合目までは山小屋も営業しているということでした。大地震や噴火など自然の厳しさにさらされていますが、たくましく生きている村です。
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 滝越から白川沿いに登っていくと白巣峠に到着。ここまで激坂はぜんぜんなく、気持ち良くゆったりと登ってくることができました。下界は猛暑になるという予報ですが、標高1380mの峠は快適です。
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 岐阜県側からダートになり、そしてすぐにゲートがあります。多くの峠がそうであるように、峠の両側で様相が違います。長野県側は穏やかですが、岐阜県側は付知川に向けて急激に落ち込んでいます。たぶん、道の維持は岐阜県側のほうが大変なので、一般開放できないのではないかと想像しました。
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 付知川西俣をはさんで向こう側に見えるのは高時山と木曽殿峠です。昔は深い谷の付知川西俣は下らずに、峠を越えて中津川方面に抜けていたそうです。
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 ダートを下り、下のゲートに到着しました。このゲートまでは一般車は入ってくることができます。すぐそばにランプの宿で有名な度合温泉があるのです。
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 度合温泉を見学してきました。電気が来ていない秘境の宿です。温泉は残念ながら源泉の温度が低くて沸かさないと入れないそうです。週末なのに、本日休業の札が下がっています。お客さんが出発していったあとで、清掃時間だからでしょうか。
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 玄関の横に水槽があって大きいイワナが泳いでいます。どうやら、このあたりは渓流釣りの名所のようです。ここから下っていくと釣り人をたくさんみました。周辺に高い山がなく、山屋にとってはパッとしない地域ですが、釣り人とサイクリストにとっては貴重な宿と思われます。
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 ダートと舗装が交互に出てくる道を下っていくと、やがて付知川東俣と合流するあたりで完全舗装になりました。中津川市付知町をのんびりと下っていくと、だんだんと猛暑と思われる空気の層に入っていきました。田瀬坂から小野沢を汗をかきながら登って川上川に出て坂下駅に下りました。本当はもっと下の椛ノ湖を経由する道で登りを極小にするつもりだったのですが、地図を見ずに適当に走ってしまいました。それでも付知川と川上川の間の小さな峠でいい景色を見せてもらいました。早朝に走り出したのでこの余裕が生まれます。
 坂下駅から、お昼過ぎの電車で輪行です。
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 木曽福島駅に午後1時ごろに到着。電車で一時間近くもかかる道のりを走ってきたことになりますが、下りがほとんどの道のりだったので、体力的には楽をした割には、遠方まで走ったなという満足感が得られます。コスパがいいということでしょうか。
 駅前広場はかなり暑いですが、この後クルマで通過する中津川、多治見よりはずっと涼しかったです。
 自転車を組み立てて、国道を下り元橋交差点から三岳道の駅に戻りました。
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 梅雨の晴れ間とはいいながら、気温が35度超の猛暑となっている中津川市と多治見市をエアコンをつけたクルマで抜けて帰りました。
 白巣峠は、久しぶりの担ぎの心配がない、自転車ツーリングでした。でも、季節を選ぶと周辺の鞍掛峠や真弓峠、それに王滝村の縦横無尽な林道を走るというプランもありそうです。ベースは滝越地区でしょうか。穏やかな雰囲気に魅了されました。

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