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2017/07/17

2017年7月15,16日 大峰山脈・弥山と八経ヶ岳

 懸案の南アルプス荒川三山は天候が安定しないので、延期にしました。しかしせっかくの三連休、南のほうは天気がよさそうなので、奈良県の弥山に行くことにしました。天川村川合から弥山に登る道は、標高1100mあたりまで林道が通じていて、そこから上部はゆるい傾斜の尾根道のようです。もしかすると、MTBの下りにも使えるのではないかと思いましたが、ネット情報や山と高原の地図によるとこの坪の内林道は大崩壊で不通になっているようです。もし、上部の尾根道が自転車向きだったら一考の価値ありということで、偵察を兼ねて、狼平一泊で周回してくる計画を立てました。下山は行者還トンネル西口にして、あらかじめここに自転車をデポしておきます。そうすれば、舗装林道を下って川合に楽に戻ってこられるという寸法です。

1日目
 早朝に出発して、和佐又を越えて北山川沿いの国道から行者還林道を登ります。国道309号ですが、行き違いも難しい山岳路です。真っ暗のトンネルを抜けるとたくさんクルマが停まっています。
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 トンネル西口は有料駐車場になっています。連休とあって駐車場は大盛況です。おじさんがニコニコ顔でやってきて、自転車も有料で、一日100円とのこと。その代り、自転車は屋根があるところに停めてもよいという特典をいただきました。
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 自転車を置いてさらにクルマで天川村川合に下っていきます。こちら側の道も狭く、対向車に気を付けながら走らなければなりません。午前9時頃に川合地区に到着。すでに暑い真夏の陽射しです。クルマは村役場に停めました。
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 杉林の中を汗をかきながら登っていくと、送電線の鉄塔から視界が開ける場所がありました。標高800m付近です。さきほどクルマで下ってきた川迫川が見えます。その向こうにはごつごつした大峰山脈の山々。修験道の山だけあって、厳しそうです。
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 標高1190m付近で林道に出ました。少しだけ林道を歩き、再び尾根上の山道に入りますが、しばらくは右下に林道が付かず離れず並走します。せっかく作った林道も、大きく崩落しているところが山道から見えました。やっぱり坪内まで林道で下るのはダメなのかもしれません。
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 林道を過ぎると、地図通りに傾斜は緩くなったものの、道はあまり自転車向きではありません。このコースを自転車の下りに使うのはダメかなぁとあきらめ気味。
 栃尾辻の避難小屋は荒廃してはいるものの、雨風はしのげそうです。ここから分岐している坪内に下る登山道も、崩壊があるので通行止めという看板が出ていました。
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 やっと杉林からブナの自然林の登りになってきました。標高1400m付近です。少し気温も湿度も下がったのか、快調に歩いていくことができます。
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 コースタイムをだいぶ短縮して本日の目的地の狼平に到着しました。まだ午前2時です。弥山川を渡る吊り橋の向こうに、立派な避難小屋が見えました。
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 さっそく担ぎあげた泡系飲み物を沢で冷やそうと沢に降りて行ったら、大きいイワナがいました。すぐに岩陰に隠れてしまい、その後は魚影も見ることができませんでしたが、こんな上流にもいるんだと感心。川迫川では、釣り人が林道沿いにクルマを止めて釣り糸を垂れていましたが、台高山脈と並んでこの山域も渓流釣りが盛んのようです。
 少しずつ登山者が到着して、テント泊は自分を含めて4パーティー。避難小屋に泊まる人が1パーティーとなりました。連休ですが混雑はなく、みなさん思い思いに過ごしていました。
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2日目
 今日も天気良好です。午前5時過ぎに出発。朝日が差し始めた道を登っていくと1時間半ほどで弥山辻に出ました。世界遺産となった大峰奥駈道とあって、立派な石の標識がたっています。
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 弥山辻から縦走路を外れて少し登ると明星ヶ岳に出ます。近畿地方ではトップクラスの1800mを越えるピークです。
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 明星ヶ岳から白川又方面を望みます。白川又の谷が深く切れ込んでいて、そのむこうには山並みが延々と続いています。紀伊半島は大きいと実感です。
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 明星ヶ岳から歩いていくと、八経ヶ岳に到着しました。標高1900mを越える近畿地方最高峰だけあって眺望がすばらしい。南側には釈迦ヶ岳が見えます。南アルプスの北岳に似たカッコよさです。標高の割には、高山らしい雰囲気を備えている山脈です。
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 東のほうを見ると穏やかな山容の大台ヶ原です。先月は大台ヶ原の日出ヶ岳からこちらの男性的な大峰山脈を眺めていました(大台ヶ原から大峰山脈を見たときの記録はここ)
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 北に目を移すと、弥山の小屋が見えます。でっかい山小屋が木々の間から突き出ています。どんな構造の山小屋なのでしょうか?
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 八経ヶ岳を下り弥山に登ってみると、森の間から突き出ていた建物は天水をためる天水小屋でした。
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 弥山山頂の神社にお参りして行者還方面に向かいます。木々の間から大普賢岳方面が見えます。ごつごつとした稜線が厳しい修行場となっているようです。
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 大峰奥駈道にはたくさんの宿場があったそうで、ここ、聖宝ノ宿場跡もその一つです。奈良時代には弥山は開山されていたということで、現代とは比べ物にならない装備で山に登る人間の根性に脱帽です。しかも、この長大な稜線を宿場をつないで縦走してたというのですから驚きです。
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 行者還トンネルから登る道は奥駈道に最も早くたどり着けるということで人気のようです。トンネルからの道の合流点には、これから弥山に向かおうというたくさんの人がいました。
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 急な道を下ってトンネル西口に到着。自転車はちゃんと屋根の下で待っていてくれました。同様の方法を考えている人は他にもいて、数台が駐輪していました。駐輪代は一日100円ということで、本日分を追徴されました。まぁ100円だからいいか。クルマは昨日よりもさらに増えていて、トンネル付近からずっと下のほうまでたくさん停まっていました。連休なのでかき入れ時です。ちなみにクルマは一日1000円です。
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 林道のくだりは快適。途中、弥山に突き上げる布引川の源頭を望める場所があります。大きく崩落している山肌があり、林道があちこちで不通になってしまうのもうなずけます。国道でもあるこの林道も、整備が大変でしょう。実際にこの道は北山川側で工事をしていて、夜間通行止めになっています。
 布引川に向けて下り、さらに布引川沿いに下っていきます。
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 川迫川は両岸が岩場となったゴルジュがところどころにあり、その岩場につつじと思しき赤い花が咲いています。つつじの季節は終わっているはずですが、川沿いなので季節が遅くなっているのでしょうか。
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 川迫川を降りていくと、川遊びの人たちが増えてきました。白倉谷出合い付近では、暑い下界から逃避してくる人のクルマで、狭い国道は大渋滞になっていました。行き違いできる場所が限られる狭い道なので、ちょっとでもクルマが増えると身動きが取れなくなってしまいます。幸いに自分は自転車なので、クルマの隙間を抜けて下っていくことができました。天川村でも河原遊びの人でいっぱいです。
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 帰りはトンネル続きの国道309号で下市に出て、吉野経由で帰りました。幸いに大阪や奈良方面からやってくる人たちと逆方向だったためか、道は順調でした。
 自転車向きのコースではありませんでしたが、良い雰囲気のキャンプ場と山脈の眺望は素晴らしい。他の山々にも登ってみたくなりました。

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