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2015/09/22

2015年9月20-21日千枚岳偵察

 以前から考えていた、自転車を利用して登れるかもしれな3000m級の稜線のひとつに南アルプスの千枚岳があります。椹島付近から林道が千枚小屋近くまで伸びているのです。伝付峠(転付峠)から二軒小屋に入るルートと組み合わせることも考えていましたが、伝付峠の登り道は2011年の台風による登山道の崩壊と付け替えにより、自転車にはすっかり不向きなコースになってしまったようです。
 そうなると、畑薙から大井川を遡っていくしかありません。まずは、千枚岳に登る林道の様子を見に行く事にしました。

一日目
 シルバーウィークは連日秋晴れに恵まれる予報。安心して出発。金谷から大井川鉄道で千頭に向かいます。きかんしゃトーマスを目当てにした家族連れがたくさん乗っていました。井川線に乗り換えます。小さい車両になんとか自転車を置いて終点の接阻峡温泉駅に向かいます。本来は井川駅が終点ですが土砂崩れで接阻峡温泉駅が終点になっているのです。機関車を付け替えてアプト式で急勾配を登ったり、高い鉄橋を渡ったりと、車窓を楽しむのには良いですが、時間がかかります。接阻峡温泉駅に停まっている、千頭から一時間かけて輪行してきた列車。
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 観光客で大賑わいの、小さな接阻峡温泉駅。駅周辺には何もないので、そのまま帰りの列車で千頭に戻る人も多いようです。
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 出発は12時。こんなに遅い時間から走り出して、明るいうちに目指す椹島にたどり着けるか心配になります。

 接阻峡温泉駅から井川まで30分かかりました。井川から畑薙第一ダムまでは2時間。登りもありますが、井川湖畔の平坦な道が長く距離も稼がなければなりません。
 畑薙第一ダム。ここにやってきたのは41年ぶり!高校山岳部の夏合宿で訪れました。
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 沼平ゲート。ここからは一般車は通行止めのダート林道になります。監視小屋のオジサンは、「自転車かー。椹島まではけっこう時間がかかるよ。」と親切。北部の南アルプススーパー林道も、自転車は通してくれてもいいのに。
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 畑薙大吊橋。41年前はここを渡って茶臼岳に向かいました。吊橋は新しくなっていました。とはいえ平成元年完成ということはもう26年が経過しています。
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 最初は畑薙ダム湖畔なので平坦な道。ダムの上流になると土砂が堆積して広い河原になっています。
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 一時的に大井川から離れて赤石川沿いを登ります。赤石ダムが登場。
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 赤石ダム湖はエメラルドグリーンです。
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 赤石ダムを過ぎて小さな峠を越えると椹島に到着。畑薙ダムから2時間で到着しました。ここは電気も来ているし、シャンプーも使えるお風呂があります。トイレももちろん紙が流せる水洗です。入浴後は自炊用の小屋で、担ぎ上げた泡系飲み物で疲れを癒しました。ちょうどよい気温で心地よい。
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二日目
 今日もよい天気になる予報。午前5時40分に椹島を出発。大井川沿いに30分ほど走っていくと、千枚岳に登っていく林道の分岐に到着しました。ゲートがしっかりと閉まっています。
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 林道は東俣林道よりも荒れて登りが急になりますが、しっかりとしています。ごく一部で路肩が崩れているところがあるものの、おおむね良好な状態。常に手入れをして使用されている林道と思われます。ほとんど押して登っていきました。
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 この林道は二箇所で登山道と交差します。その交差点ごとに、注意喚起の標識があります。登山道は清水平、蕨段と登っていきますが、林道も常にそばを付かず離れず登っていきます。登山者の中には、林道のほうが歩きやすいと思ってか、林道を下ってくる人もいました。
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 自転車を押しながら登っていると、後ろから四輪駆動のワゴン車がやってきました。椹島や二軒小屋を管理する会社の車のようです。しばらくすると、上から戻ってきました。見晴台まで行って戻ってきたようです。途中に二軒小屋に向かう林道が分岐していましたが、入口を見るだけで廃道化していることがわかりました。使い続ける林道と廃棄される林道がはっきりと分かれているようです。
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 ワゴン車をやり過ごしてから少し登ると、林道と登山道が接近する見晴台。標高で2130mぐらいです。荒川三山がきれいに見えました。
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 さらに荒川小屋があるコルをはさんだ左側には赤石岳が見えます。
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 時間は午前9時半。標高3000mの山並みが見えたし、だいたいの様子はわかったし、ここから下ることにしました。あと気になるのは、どこまで自転車で林道をたどっていけるかということです。地図によると、見晴台から上で林道が登山道と急接近する箇所があります。できればそこまで自転車で登って行きたいところですが、林道から登山道に移動するポイントが見つけられるかどうか心配です。国土地理院の地形図に出ている林道は、形はだいたい正確のようですが、登山道との関係は実際と違っているようです。一方で、山と高原の地図は縮尺はもちろん荒いのですが、登山道との関係は正確のようです。この二つを見比べながら登り、ここだ、と思うところで藪をこげば登山道に出られるでしょう。
 下りはあっという間。3時間超かけて登った道をわずか30分で下ってきてしまいました。まだ午前10時半前です。良い天気。
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 東俣林道を下っていくと、椹島の手前、大井川を渡る橋の袂に千枚岳への登山口があります。のぞくといきなり狭い桟道のトラバースのようで、とても自転車を担いでいきたくなるような道ではありませんでした。
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 淡々と下っていくと、赤石沢が迫ってくる地点から森林限界を超えた稜線が見えました。赤石岳でしょうか。地形図によると避難小屋の東側のピークあたりかもしれません。今日は昨日よりも明らかに天気がよい。
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 シルバーウィークとは言えども月曜日なので仕事が始まっています。林道の側壁崩落の防止工事中です。激しく岩を削り側壁の形を整えて、コンクリートを吹きつけて固めています。たいへんな作業です。
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 畑薙第一ダムにお昼に到着。標高差は少ないとはいえ、行きには椹島まで2時間かかったところを1時間半で下ってきました。ここから、舗装路を下ります。下り基調でいくつかのトンネルを抜けて井川湖に到着。井川湖畔を走り、井川の集落に到着。道端に曼珠沙華が満開。のどかな山村です。
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 井川からは少しだけ登りがありましたが、ほぼ下る一方で接阻峡温泉に到着。列車の時間まで間があるし、これは走ったほうが速いと判断して、千頭を目指すことに決定。ところが、この先で二箇所もきつい登り返しがあり、舗装路にもかかわらず押しが入ってしまいました。それでも、畑薙第一ダムから千頭駅まで3時間で下ってくることができました。井川線の列車よりは速かったようです。千頭駅到着は午後3時半。千頭駅はトーマスフェアで今日も子供づれで大賑わい。
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 1時間以上待ってやってきたのは、古い南海電車のお下がり。レトロな雰囲気はけっこうですが、シートが硬くてお尻が痛くなってしまいました。自転車のサドルと違うんですね。
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 偵察の結果、クルマを使って畑薙第一ダムを出発および到着点にする往復コースが最適と結論しました。前夜に畑薙ダムに入り仮眠。翌朝早く出発すれば、午後2時には千枚小屋に入れそうです。二日目も早朝出発で荒川三山を歩き、下りは林道であっという間に下ってしまうことができます。前夜発一泊二日コースです。気をつけるべきところは、輪行による気ままな旅をあきらめて、安全運転に徹することでしょう。特に帰り道は気をつけないと。来シーズンにぜひとも決行したい計画です。

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